SEOを考える際に「キーワードの調査って本当に必要なの?」と疑問に感じている方がいるかもしれません。中には「メインのキーワードさえ決まっていれば、おのずと関連するキーワードも考えられて、もうそれで充分じゃないの?」と考えている方もいるでしょう。
しかし、その考えは危険です。
ここでは、派生キーワードを発掘する目的やキーワード調査に使えるツールについて紹介します。
アプローチする検索市場規模を抜け漏れなく把握する
SEOには限界がありませんので、検索順位を上げるだけでなく、「その対象候補キーワードは何か」ということ、「どこまでの範疇の検索ユーザーに自分のサイトを見せていきたいか」ということなど、検索ユーザーのアプローチを市場として考えていきましょう。
さらに、検索して流入してきてくれたユーザーに対して、「ちゃんと理解や満足は与えることが出来たのか」や「自分たちの伝えたいことやサービスはしっかり訴求できたのか」というところまで――つまり、アプローチして、流入してきてもらって、出ていってもらうところまで、すべてを最適化することが大事なのです。
キーワード調査ツール
キーワードの調査については、ただただ闇雲にキーワードを列挙してもダメです。いくつか考えられる方法があるので紹介していきます。
まずは、キーワードを知るためにGoogleキーワードプランナーを使っている方は多いでしょう。これはGoogle広告をおこなっているアカウントを使うことで利用できるツールです。
また、Googleの関連キーワードを一覧で教えてくれるツールは無料で多く存在しています。関連キーワードツールと検索してみれば見つかりますので、ぜひ使ってみてください。
また、Yahoo!リアルタイム検索。これで検索すると、FacebookやTwitterでその対象キーワードに関する投稿をしている内容がリアルタイムに確認できます。これを見ることで、SNS内での話題を知ることが可能になりますので、その中から潜在流入ユーザーになりそうな単語をピックアップしておくことも大事です。
さらに、Yahoo!知恵袋も使えます。ここで検索したキーワードに関するQ&Aを見ることで、一般ユーザーがそのキーワードに関してどんなことを思っているのか、本音レベルで知ることができるからです。その本音から派生するような単語を想像してピックアップしていくとよいでしょう。
このほか、共起語ツールなどもあります。
どのツールも「検索ユーザーや一般ユーザーの気持ち」を拾い上げるために使います。実際のユーザーニーズがわからない状況では、サービス訴求もできないからです。
最後にちょっと珍しい調査方法もお伝えします。
Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」での表示クエリ。
これが非常に大事です。クリックや流入がないクエリでも、表示クエリは確認したほうがよいでしょう。この表示クエリというのは、サイトページが検索結果に表示されたクエリなので、そのクエリで検索上位表示できる潜在能力がそのサイトにはあるということになるのです。
そして、その表示クエリにおけるクリック数とクリック率と掲載順位を同じように確認することが大事。そうすることで、施策対象キーワードを大きく4つに分けられます。
■施策対象キーワードの4分類
1.たくさん表示されていて、クリック率も高いキーワード
2.あまり表示されていないにも関わらず、クリック率が高いキーワード
3.たくさん表示されているにも関わらず、クリック率が低いキーワード
4.あまり表示されていなくて、クリック率も低いキーワード
1と2に関しては検索順位も上位のケースが多いはず。1と2の違いは表示回数=そのクエリの検索ボリュームの違いです。つまり、1と2に関連するキーワードや共起するキーワードを多く考えて、それらのキーワードでも上位表示できるように模索すると、アプローチの幅やコミュニケーションは広がります。
3は、せっかく自分のサイトがアプローチできそうな市場にも関わらず、SEOができていないせいで機会損失に繋がっているかもしれないところ。
上位でなくても多く表示されているということは、順位上昇をすればクリック率の向上が期待できます。ここはそのまま施策キーワードのSEOをおこなっていく必要があります。
4に関しては、キーワードを確かめる必要があります。本当に自分のサイトに必要なキーワードかどうかを検証してみてください。もしかしたら関係ないキーワードが偶然引っ掛かっている可能性もあります。
こういったまとめ方のことをポートフォリオマネジメントと呼ぶのですが、検索キーワードの世界もこういったマネジメントがでくるのでぜひ試してみてください。
「大変すぎる。全部いっぺんに出来るツールがあればよいのに……」
と思った方に朗報です。よいツール機能をご紹介します。



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