SEOについて「検索ユーザーが見た際、本当によいサイトで、使い勝手もよいと思えば、自ずと評価される」と思っている方は少なくないでしょう。それは決して間違いではありません。SEOのことを「Search Experience Optimization」の略だと言い換える人もいるほどです。
しかし、だからといって「ユーザーにとってよい見た目や内容だったら、HTMLで表面化している見た目や表示速度さえよければOK!タグの設定方法とか画像の取り扱い方とか、内部リンク構造がどうとか、タイトルタグがどうとか、SEO向けのコーディングを考慮する必要なし!」と考えるのは違います。
ここではコーディング修正におけるSEO上の必要性について解説します。
“検索ユーザーのことを考えているGoogle”も考えること
ここでは検索ユーザー=Google検索ユーザーと仮定して話を進めていきます。
そのうえで解説をすると、「検索ユーザーのことを考える」という言葉の中には「検索ユーザーのことを考えるGoogleのことも考える」という言葉も含まれているはず。
検索ユーザーとサイトページを繋ぐ媒介としてGoogleが存在しているわけなので、Googleのことも考える必要があるのです。
さらにいうならば、Googleは検索ユーザーの検索体験評価をGooglebotというアルゴリズムで仮体験させているので、Googlebotにとって分かりやすくないといけません。
つまり、Googleのロボットにとって、分かりやすくないとGoogleも評価できないということになります。
「AIなどの技術で限りなく人間に近い開発が出来ている昨今、わざわざGoogleのロボットのことを考えなくてよいんじゃないの?」
そんな疑問もあるでしょう。
しかし、Googleのロボットであっても数値では表せない性質的な部分――つまり、定性的な要素に関しては、色々なコードや各種ファイルの読み込み方のルールに則して解釈するしかないのです。表面化しているHTMLだけでなく、ソースコードレベルで解釈しなければならない部分もあります。
それにも関わらず、ファイルやタグ、リンク構造が不適切であったら、よいコンテンツ内容でも正しく評価しきれないことに繋がりかねないのです。
なので、Googlebotにも正しくサイトページを回遊し、評価してもらえるように仕組み作りをする必要があります。それが各種コーディングの修正作業要素に繋がるわけです。
人にも機械にも優しいサイトへ
Googleの中の人が発信している意見を借りるのであれば、Google検索エンジンには、3つの手段が用いられているそうです。
・Crawling(サイトページを回遊して検知する)
・Indexing(サイトページをデータベースに登録する)
・Ranking(特定のクエリで順位付けしていく)
つまり、Googlebotにしっかり回ってきてもらったうえで、正確に読み込んでもらうことが大事。ランキングはそのうえで成立していることになります。
また、こちらもGoogleの人の言葉になりますが、自分のサイトとユーザーとの直接的インタラクティブは、ユーザー体験(User Experience)の最適化をしていくべきなのですが、それとは別に「自分のサイトと検索エンジンのインタラクティブ」、「ユーザーと検索エンジンのインタラクティブ」も考慮していかないといけません。
「自分のサイトがGoogleにはどう映っているのか」と「Googleは検索ユーザーをどう捉えているのか」という点です。この「Googleは検索ユーザーをどう捉えているのか」というところには、理想的な定義論と現実的な今のアルゴリズム技術の2つが存在しているので、そこは調査が必要になります。
「結局どういうこと……?」
と感じた方のために簡単に説明すると、「人が読んで分かりやすいこと」と「電脳が検知しやすいこと」の2つを考える必要があるということです。
ここまでの解説の中で「SEO業者が唱えるSEO向けのコーディングルールをちゃんと示してくれて、しかもその改善状況が分かるようなものはないの?」という疑問を感じた方もいるはず。
文字数やHTMLルールなどの一般的な部分の改善を指摘してくれるツールはありますが、結局のところWeb担当者の方が知りたいのは、「自分のサイトの場合、こういう作りなんだけど、それでも直せるところはあるのか知りたい」という具体的な内容でしょう。
実は、そんなお悩みを解決してくれる機能がseoLOUNGEにはあるのです。



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