「サイトのSEO状況を月次で上司に報告することになったけど、そもそもSEOレポートって何をどうやって報告すればいいか分からない……」
SEOの成果をどのように報告するか悩んでいるWeb担当者の方に、SEOレポート内容を決める際に使える2つの考え方を紹介します。
SEOの報告内容は順位・流入数だけではない
ひとくちにSEOレポートといっても、どんな課題のサイト担当者がどんな改善に向けて報告するかによって目的も内容も変わってくるので「これが正しい!」という正解は存在しません。まずは「何を」「どのように」報告しようとしているか洗い出してみてください。
例えば……
「サイトの目的は、サービスを欲している多くの人にサイトに訪れてもらい、ファンになってもらうこと。そのための目標は、セッション数を前年比2倍にし、コンバージョン数を上げることなので、目標に対する現状の数字を端的に報告したい。」
そのうえで具体的な内容に落とし込んでいきます。
例えば、目標セッションに対する現状のセッション数・ベンチマークしているキーワードの順位・流入が増えたクエリ・流入が増えたページなどの報告事項をまとめます。
それに加えてキーワードの順位変動とさらに流入を増やしていくためにクエリ・ページ別の流入状況も報告事項としては必要になるでしょう。
しかし、それだけでは不十分です。
ただの数字報告ならばGoogle Search ConsoleとGoogleアナリティクスの数字をいくつか確認して終わりです。それでは実績数字報告のみになります。
SEOのレポートといっても単にキーワードの順位と流入数を発表して終わりではありません。なぜなら、検索エンジンに対しての最適化だけではなく、ユーザーの検索体験を最適化することこそがSEOだからです。検索順位や流入数はもちろん、流入後のセッションやコンバージョンといったユーザーの検索体験すべてに目を向けるべきでしょう。
そのためにやることは盛りだくさんです。流入クエリ分類して、その分類別のセッション数・滞在時間を検証したり、サイトの使い勝手に課題がないかを確認するためにヒューリスティック分析をしたり……。とにかくサイトを網羅的に見ることを心がけてください。
もし、セッション数を増やすという具体的な目標があるのであれば、それに対して必要な要素を考えましょう。例えば、施策対象となるキーワードの数や検索ボリュームはアプローチするのに適切か、適切であればどのくらいアプローチ達成できているか、もしくは達成できていない要因は何かを報告していけば報告内容も充実していくはずです。
そのうえでSEOのレポート内容の考え方も覚えておきましょう。
SEOレポート時の考え方
大事なことは2つです。
① 仮説、事実、検証、再仮説
② 検証=具体的要因の分析
それぞれ見ていきましょう。
① 仮説、事実、検証、再仮説
まず大事なのが事実の報告で終わらせないこと。仮説、事実、検証、再仮説の4点セットを必ず考えましょう。PDCAという言葉はよく使いますが、レポートをするときはPFVRが大事。
Plan(仮説)、Fact(事実)、Verification(検証)、Replan(再仮説)
以上になります。これはSEOに限った話ではありませんが、社内への定期報告というのは形骸化してしまいがち。しかし、サイトに対する目標があるのであれば、成果と成果に対する動きを可視化しないといけません。
そのためには、1つの施策に対して、必ず仮説立てをすること。その仮説がどれだけKPI達成の要素となっているかも確認するべきです。そして毎月の報告で仮説の結果を検証し、次はどうするのかというネクストアクション(対応策・具体的な次回施策)を決めるようにしてください。
② 検証=具体的要因の分析
検証をするときに重要になるのが、要因の分析です。
【要因の種類】
・サイト内SEO要因(内部修正、コンテンツ追加 等)
・サイト外SEO要因(外部リンク、競合サイトの変動、Googleのアルゴリズムアップデート、等)
・社内要因(サービス・事業内容の変更、追加)
・社外要因(季節需要、流行、TVなどの媒体での紹介)
流入増減の要因を考える際には、上記における4つのどれに当てはまるかを考えてみることをおすすめします。もし流入が急激に増えたとしてもSEOが要因ではなくて、単にTVで取り上げられて検索需要が一時的に増えただけというケースもあります。なんどえ流入が増えたとしてもぬか喜びして終わりにはせず、きちんと具体的な要因は何か考えるべきなのです。
「SEOの報告ってこんなに考えることがあるとは……」
と驚いた方もいるでしょう。Google Search ConsoleやGoogleアナリティクスなどのツールを使ってデータを集めることも手間がかかりますが、それを検証するときはもっと大変ということです。
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