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自分のサイトの検索順位が他のエリアで何位か気になったことはありませんか?

ここでは、ローカルSEOには欠かせない検索位置の偽装を簡単にできる方法を紹介します。

検索位置情報によって変わる検索結果

検索する場所が変わると検索結果内容も変わることはご存知でしょうか。

エリア名を含んで検索をしたときはもちろんのこと、エリア名を含めなくても近くの情報を表示してくれます。病院や図書館など位置情報が関連すると思われる検索であれば、検索結果で表示されるサイトや順番がローカライズ(検索位置情報を反映)されるようになっているのです。

・「動物園」の検索結果(左:東京の検索位置情報 右:北海道の検索位置情報)

「動物園」の検索結果画面

マップに表示されている動物園が、検索位置の近くのものになっていることが分かるでしょう。

地図の下に表示される枠は“ローカルパック”と言って、ローカルSEO(地域性が考慮されるSEO)をおこなう上では、ここに表示できるかが1つのポイントになります。

ベニスアップデート

ベニスアップデート(ヴェニスアップデート)というGoogleのアルゴリズムが導入されたことによって、2014年末~2015年頃を境にして、より検索結果がローカライズされるようになりました。

このアルゴリズムによって、検索クエリから「近くの場所を調べたい検索か否か」を、検索エンジンがより正確に判断できるようになったのです。

つまり、地域性があまり関係のないクエリであれば、検索結果画面もそこまで変わりません。例えば、「履歴書の書き方」や「弁護士 仕事内容」の検索結果を見てみましょう。

・「履歴書の書き方」の検索結果(左:東京の検索位置情報 右:北海道の検索位置情報)

履歴書の書き方の検索結果

上位のサイトはほぼ変わりません。検索する場所によって履歴書の書く内容が異なることはないからです。

ローカルSEOでは、サイトの地域性をクローラーに理解してもらうことが重要です。

詳しくは「ローカルSEOに必要なGoogleマイビジネスとは」の記事をチェックしてください。

検索位置情報を偽装する方法

「自分が今いるエリア以外で自サイトや競合サイトが何位に表示されているのかチェックしたい!」

とお考えの方もいるでしょう。

検索位置の情報を変える方法として最も確実なのは、調べたい検索エリアに足を運んで、その場で検索することですが……実際のところそれは難しいはず。

そこで、好きなエリアの検索結果を調査できる「検索位置情報の偽装方法」について紹介します。“偽装”とはいっても、禁止されているような悪いことではないのでご安心ください。

あくまで検索位置情報を変えて調べているだけなので、調べたい場所の検索結果と100%同じだとは限らないことは頭に入れておきましょう。

今回は簡単な方法2つを紹介します。

①Google Chromeのデベロッパーツール
②Google広告の機能

① Google Chromeのデベロッパーツール

1. Google Chromeをシークレットモードで開く

下記3種類のやり方があります。

Chromeのアイコンを右クリック→「シークレットウィンドウを開く」をクリック

(Windowsの場合)Chromeを起動した状態で、[Ctrl]+[Shift]+[N]をクリック

(Macの場合) Chromeを起動した状態で、[Command]+[Shift]+[N]をクリック

Chromeのシークレットモード

キャプチャー画像はWindowsのシークレットモード画面。探偵のようなマークが画面右上に表示されます。

2. 調べたい検索語句を入力後、デベロッパーツールを起動

下記3種類の方法のいずれかより、Chrome内にデベロッパーツールを起動させます。

Chrome画面内を右クリックし、「検証」をクリック

(Windowsの場合)[F12]もしくは[Ctrl]+[Shift]+[I]をクリック

(Macの場合)[Command]+[Option]+[I]をクリック

デベロッパーツール起動画面

画面右に表示されるのが、デベロッパーツールです。
(デベロッパーツールの表示位置は、デベロッパーツール画面右上の「︙」→「Dock Side」より画面下にする等変更可能です。)

3. ConsoleのSensorsタブを開く
デベロッパーツール画面下の「Console」内「Sensors」タブを使います。
「Console」もしくは「Sensors」が表示されていない場合は下記方法を実行してください。

■Consoleを開く

キーボードの[Esc]をクリック
もしくは、デベロッパーツール画面右上の「︙」→「Show console drawer」をクリック

デベロッパーツールでConsoleを開く

■Sensorsタブを開く

・Console内画面左上の「︙」→「Sensors」をクリック

デベロッパーツールでSensorsを開く

4. 検索位置情報を指定

「Geolocation」という項目から検索位置情報を変更します。

「No override」→「Custom location…」に変更

調べたい場所の「Latitude」(緯度)と「Longitude」(経度)を設定

デベロッパーツールで検索位置情報を変更

位置情報の経度・緯度は「Googleマップ上で右クリック」→「この場所について」をクリックすると、経度・緯度の順番で確認ができます。

GeocodingFind Postal Address of any Location on Google Mapsなどでも、検索可能です。

5. リロードし、検索

[F5]もしくはChromeタブ左上にある矢印がくるっとしたリロードマークを押して、ページを再読み込みさせてください。
その上で、検索ボタンを再度押せば、設定した地域の検索結果画面が確認できます。

※位置情報を元に戻したい場合は、4で変更した「Geolocation」を「Custom location…」→「No override」に戻してください。

【あれ?うまく変えられない……】
デベロッパーツールで検索位置情報がうまく変えられない場合には、Chromeの設定を確認してみてください。

1. Chromeの設定画面を開く
Chrome右上の「︙」→「設定」をクリック

2. 「現在地」の設定を開く

設定画面下の「詳細設定▼」をクリックすると、詳細設定項目が現れます

「プライバシーとセキュリティ」→「コンテンツの設定」をクリック

「現在地」をクリック

3. 現在地の認識をリセットする

「ブロック」・「許可」一覧に表示されているページ右横のゴミ箱マークをクリック。現在地の認識状況がリセットされます

Chromeの現在地認識設定を変更

4. 新しいタブを開き、現在地の認識を許可する

Chromeタブを開き直し、Googleで検索をする

下記画像のように「現在地の認識」の許可を求められるので、「許可」をクリック

Chromeの現在地の認識を許可

5.再度デベロッパーツールでの検索位置偽装方法を実行

指定した検索位置情報が反映されます

検索位置を偽装しようとしているChromeの現在地の認識がブロックされてしまっていると、いくらデベロッパーツールで検索位置情報を変更しても反映されません。なので、現在地の認識が許可されるように試してみましょう。

② Google広告の機能

1.Google広告にログイン

広告出稿をしていなくてもGoogleアカウントであれば利用ができます。

2.「広告プレビューと診断」ツールを開く

・画面右上の「ツール」→「広告プレビューと診断」をクリック

Google広告「広告プレビューと診断」画面

3.検索語句と地域を設定し、検索

Google広告「広告プレビューと診断」で地域変更

この方法だと地域を画面上で検索できるから簡単です。ただし、デベロッパーツールと違って、検索結果の1ページ目しか確認できないから気をつけてください。

頻繁に検索位置を偽装するなら

検索位置の偽装における2つの方法についてはお分かりいただけたでしょうか。

検索結果の2ページ目以降もチェックしたいのであれば、デベロッパーツールを使ったほうがよいでしょう。

ただし、複数の施策キーワードの検索結果の上位30位台くらいまでが変わっていないか毎週確認したい場合、「調べるたびに毎回、経度と緯度を入力するのは面倒くさい」というのが本音かもしれません。

Google広告のように簡単な方法で検索位置を偽装して検索結果の2ページ目以降も調べる方法はないのでしょうか。

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