自分のサイトの課題を知ろう
SEO管理ツールを選ぶ際には、自分のサイトの課題を知ることが重要です。どういった部分で不足を感じているのか、そのサイトの課題に合わせて、使うべきツールの種類を照らし合わせてみましょう。


課題に合わせたツール選び
アプローチすべき
キーワード市場を知りたい
キーワード調査系ツールは、SEOで狙うべきキーワードを発掘できるの。
一番有名なのは、Google広告のキーワードプランナーね。
ちなみに「キーワード」という言い方はサイト側が施策付けする上で呼ぶ名称で、ユーザーの流入に関する検索語句のことは「クエリ」と呼ぶわ。


キーワードプランナーは使ったことあります!
でも無料版だと検索ボリュームがざっくりした数しかわからないですよね…
会社として有料アカウントはあっても、私がIDやPASSを管理しているわけじゃないから、調べたい時に毎回先輩に確認してもらうのも申し訳ないんだよなぁ…


なるほど、新人さんは大変ね…
同じく有料ツールになるけど、キーワードプランナーだけでなく、第3者ツールなら検索ボリューム以外にも、おすすめキーワードを自動分類してくれたりするわよ。例えば、キーワードファインダーには今言った機能も付いてたりするの。
いずれにしてもこれらのツールは施策するキーワードを選定する時の補助的ツールとして使うと良いわ。


コンテンツの質を
高めたい、検証したい
質を高める…というより、まずはそれ以前の基本中の基本だけど、こぴらん、コピペリンなどのコピペチェック系ツールを使うと、他のサイトに自分のサイトコンテンツが悪質にコピペ利用されていないかチェックできるの。
だから、まず自分のサイトがしっかり独自性をもって認識されているか確認して。


私も外部ライターさんに書いてもらった原稿はコピペじゃないか特にチェックしています!たまに結構引っかかって修正しているんですよねぇ…。
やっぱり安い金額で外部ライターさんに発注してもそれなりになってしまうので、今度からは社内の自分達でライティングしていくって方向になったばかりだったんです。


あらぁ、ようやく真剣にコンテンツというものに向き合うようになったのね。それは良いことよ。やっぱり自分達でしっかり考えて書いたコンテンツはコーディング時も大切に扱うようになるもの。
ちなみに、コンテンツの流入や発見等に役立てたいツールを探しているなら、MIERUCA(ミエルカ)はオススメよ。コンテンツのヒントと市場性が分析できる機能とか盛りだくさんだから。でも、自分の会社の事情等は自分達で考慮して最終的にコンテンツ化することね。


販売促進力を追求したい
(CV率を高めたい)
SEO担当といっても、会社の利益にもなる活動をしなきゃいけないから、結局は流入やユーザー満足度以外にもコンバージョン(CV)がちゃんと増えているか気になるなぁ…。
今後は私が費用対効果全体を確認していかなければならなくなるかもしれないし。上司からも「いずれ色々な流入効果を管理していくように」と言われたばかりだし。


あらあら、それは大変になるわね。そんな時は、広告効果を測定できるADEBiS(アドエビス)等のツールやアクセス解析系ツールで細かくROAS(広告投資対効果)を分析していく必要もあるわね。
あと、マーケティングオートメーションと言って、市場分析や市場効果を自動最適化して管理できるようなツールも今は盛んなの。AIアナリストやSATORI等には、そういった細かな分析機能が盛り込まれているわ。巷では、こういったものをマーケティングオートメーション(MA)ツールと呼んでるけど。
ただ、こういったツールは販売促進を最適化するための管理ツールなので、SEOだけでは無いわね。同じように、プロモーション等の受け皿(LP)において指南してくれるツールもあったりするの。CMSを使って、誰でもプロモーショナルなページを作成できるように。


CMSってなんでしたっけ…WordPressみたいな感じですか?
よく耳にするけど、イマイチ分かってないかもです、私。


そう。CMSはコンテンツマネジメントシステムといって、マイマイが用意したサーバー内で管理画面を通してテキストや画像を配置できるシステムよ。
こういったことが出来るサービスはとても多いけど、ちゃんと指南してもらいながら最適化をしたいなら、ferret Oneはオススメ。この機能の中にはそういったLP最適化の要素もあるわ。


流入やセッションを
検証したい、UXを分析したい
SEOといえば、Googleでの検索順位を上げることっていうイメージが強いんですけど、キーワードの順位だけでなくアクセスや流入の全体傾向を知るにはどう確認するのがいいんでしょう?それもSEOの一環と考えて良いんでしょうか?


マイマイ。今SEOに求められているのは、順位上昇ではなくて、検索ユーザーにとって最適化されたサイトやコンテンツ設計が成されているか、なの。だから、SEOの範囲は検索ユーザーに対してのものであれば全部が対象なの。一般検索からの流入ももちろんSEOよ。
そういうことを理解してもらった上で、やっぱり流入状況の確認には、マイマイも使っていると思うけど、Google Search ConsoleとGoogleアナリティクスが基本よね。各クエリの検索順位はGoogle Search Consoleで確認できるわ。でも今のところは上位999個しか分からないけど。Google Search ConsoleはLPまでの流入確認、GoogleアナリティクスはLPからの推移確認、という認識で管理しながら全体を把握すると良いわよ。


やっぱりGoogle Search ConsoleとGoogleアナリティクスは基本なんですね~。
でも、考えてみれば、Googleからの一般検索流入を中心に検証したいんだから、公式のツールは抑えておいた方が良いに決まってますよね。
私もGoogleアナリティクスを使えるようになるために、最低限のGAIQくらい取得しなきゃ。ずっと先輩から言われてたんですよね、取れって。


そうね、最低限Googleアナリティクスの言葉と見方くらいは分かるようにならなきゃ。それに、SEO担当者ならGoogle Search Consoleはマストよ!
自分のサイトの状況はこの2つのツールで確認できるけど、競合サイトの状況も知りたい場合はSimilarWebや順位チェックツールのGRCなどを使うと、業界の傾向値くらいは分かるはずよ。


外部リンク状況を
自他サイトで検証したい
サイトの外部要因になる被リンクを分析したい時は、Google Search Consoleでも確認できるけど、他のサイトの被リンクは見ることができないの。
そこで、外部リンク分析系ツールがあるから、そういうのを活用すると良いわよ。代表的なのは、AhrefsのSite ExplorerやMOZのOpen Site Explorer等で、海外製のツールなの。
ただ気を付けてほしいのは、第3者となるサードパーティ製ツールだから、必ずしもGoogleの検知している内容とは一致しないってこと。やっぱりこれも傾向値として見ておく程度が良いかしらね。


これを使うと何がわかるんですか?


サイトに対して、リンクを貼っている元のサイトのドメインやページ等を確認することができるの。一部ツールに検知されないサイトページもあるけど、大体は確認できるはずよ。
Google Search Consoleでもさっき言ったサードパーティ製ツールでも、取るに足りないと判断された被リンクは表示しなかったりしてるから、そういうことも考えながら分析するようにしてね。


コーディング方法を
最適化したい、正しくしたい
ところで、マイマイはHTMLを触れる?実際に手直ししたりする?


そうですね、簡単なHTMLとCSSくらいなら分かります♫
イチから作れって言われると難しいけど、既にあるものを修正するくらいなら…。


HTMLの構文に過不足が無いか確認をするときに使うのが構文分析系ツールって言うの。
The W3C Markup Validation Serviceや日本語で確認したいならAnother HTML-lint 5などがあるかな。他にもGoogle Chromeの拡張機能を使っても良いかも。
もちろんGoogleのアルゴリズムはW3Cの規定に則してサイトページを確認しているはずだけど、SEOにおいてアルゴリズムフレンドリー(アルゴリズムに理解してもらいやすい)かを確認したければ、とにかく表示速度には気を付けた方が良いわね。表示速度を確認するツールと言えばGoogleのPageSpeed Insightsや海外のGTmetrixが有名だけど、どちらも表示速度を最適化するためのコーディングが最適かどうかを見るツールに過ぎないの。


え?どういうことですか?


表示速度そのものを確認するわけではないってこと。
表示速度の状況を知りたければ、Google Chromeの拡張機能であるLighthouseを直接確認するか、PageSpeed Insights上のLighthouseのデータを確認することをオススメするわ。


サイトの中身を
SEO向けに改善したい
キーワードの順位や内部のSEOフレンドリー(SEO評価を正確に受けやすい)なコーディングチェック項目をもとに、主にサイト内のコーディング改善余地を確認したいなら、インハウス支援系ツールね。各種タグの設置や記載方法等のテクニカルな部分を指し示してくれたりするツールもあるの。例えば、GinzaMetricsやGyro-n SEO等はそういった指摘もしてくれると聞くわ。
もちろん、こういったツールはそれだけじゃなくて色々な角度からアクセス状況等もデータ分析して提示してくれるツールだから、自分でSEOを進めたいと考えている人にとってはとても有意義なツールよね。


おー!じゃあもう最強のツールじゃないですか!?


でもね、マイマイ。大事なのはツールのほうと言うよりもマイマイ自身なの。使う人が「ツールを通して得た情報をもとに、どうやって次の打ち手を考えられるか」が大事。
何も考えずにこういったツールを有料で導入しても、活かせないものなの。だから、もし今のマイマイが始めるなら、「それを見てどうやって考えれば良いか」まで教えてくれる人が隣にいた方が良いかも。


使う人次第でツールの有用性も変わるってことですね♪


そうね。
だから、使う側の頭と時間に余裕があれば確かに最強のツールじゃないかしら。


SEOに関わるあらゆる要素を改善したい
さちこ先生ありがとうございます♪
今までの説明で、大体どんなSEO管理ツールがあるか分かりました!


それは良かったわ。
やっぱり課題に合わせてツールを使わなきゃ。適材適所ならぬ、適所適ツールみたいな(笑)。
じゃあ、ここからが本題ね。
マイマイのサイトはどこに課題がありそう?


私のサイトの課題は、正直全部…(笑)
だけど、今のミッションはとにかく流入数を前年比2倍に増やすことです!
そのためにはどんなキーワードを狙うか考えなきゃいけないし、コンテンツも良くしたいし、できればCVもちゃんと増やしたいし…何よりサイト全体を見直して…


マイマイ。それ、本当に一人で全部できると思っているの?
今紹介したツールを全て使って改善していく必要があるんじゃない?
それでもサイト全体の戦略や方向性は自分で考えなきゃいけないし、サイト構造まで全て分析して教えてくれるツールなんて……


う…本当ですね。でも、なんとか楽してSEOの成果を上げられませんか?


ツールは、基本的に手取り足取り教えてくれるわけじゃないの。
データを貯められたり、面倒な作業の自動化ができたりする一方、マイマイのサイト事情に合わせてコンサルティングまでしてくれるツールはないの。ツールっていうのはそもそもエンジニアの人たちが総力を上げてデータマイニングし、最適解を提示してくれるから、臨機応変な…不確定要素を含んだ分析まではできないの。
だから、自分のサイトにどう活かすか…つまりSEOの成果を出せるかはマイマイの頭に委ねられるっていうわけ。


うーん…やっぱりそうなのかぁ…。
さちこ先生みたいに何でも教えてくれたり、色々な事情を加味してサイト全体の設計から教えてくれるような分析ツールは無いんですか?


あらあら欲張りな…(笑)。
あ!でも、そんなマイマイにぴったりのツールが1つだけあったわ!
それを今から教えてあげる!


お!!!!


ここから一気にツールを紹介するから、自分のサイトに当てはまりそうなところを確認しながらついてきてね!
1つのツールで全部確認したいという欲張りなあなたは「seoLOUNGEとは」を見てみて。