HTMLサイトマップ・XMLサイトマップの違い


そうね、サイトマップとひとくちに言っても、2種類あることをマイマイは理解しているかしら?
そもそもサイトマップとはWebサイト内のページ・ファイルを伝えるファイルよね。下記2つの形式があるの。


- HTMLサイトマップ:HTMLファイルで作成するユーザー向けのサイトマップ
- XMLサイトマップ:XMLファイルで作成するクローラー(検索エンジンロボット)向けのサイトマップ
Webサイトのページとして目にするサイトマップは、HTMLの方ですよね。
それで、両方とも作った方がいいんですか?


HTMLサイトマップは必ずしも必要でない
HTMLサイトマップはクローラビリティ上必ずしも必要ではないわ。
2015年にGoogle社員のジョン・ミューラーも“(XMLサイトマップがあれば)ページを通常はクロールすることができるから、ほとんどのサイトの場合HTMLサイトマップは必要ない”と発言しているの。


へー、じゃあHTMLサイトマップを設置しているサイトは、なぜ設置しているんでしょうか?


理由はそれぞれだろうけれど、HTMLサイトマップはサイトページを閲覧するユーザー向けのページ。
だから、ユーザビリティ上必要であれば作成するくらいで大丈夫よ。


XMLサイトマップはSEO上必要
ただし、クローラー向けのXMLサイトマップは作成しなきゃダメよ。


そうなんですね!
でもGoogleの検索ロボットって世界中にあるWebサイトを確認しているんですよね?自力で私のサイトページも発見してくれそうなものですけど…


もちろん、クローラーがサイト構造を理解する精度は日々上がっているけれど、クローラーもXMLサイトマップを参照すると言われているのよ。
例えば内部リンク構造を辿ってクロールをする際も、次のページに移動するためのリンクが無かったり、リンク先のURLがエラーだったりすると、クローラーがサイト内のページ確認が終わる前に離脱してしまうことがある。
他にもディレクトリ構造。各ページが適切なディレクトリに配置されていない場合、クローラーがサイト内容を理解しづらくなってしまうわ。


なるほど、つまりサイトがSEO上整理された構造になっていないとクローラーが迷子になりやすいっていうことですね…?


そう。特に下記のようなサイトの場合は、クローラーのサイト理解を補助するためにもXMLサイトマップはきちんと設置して。


・サイト開設をして間もない場合
外部リンクも少ないのでクローラーがサイトを認識するのに時間がかかるため
・サイトのページ数が膨大な場合
新しいページを認識するのに時間がかかったりクロール対象から漏れたりする可能性があるため
・サイト内にリンクが適切に配置されていない場合
クローラーがリンクを辿れないため
わかりました!


XMLサイトマップの作成方法
さちこ先生、早速XMLサイトマップを作成しようと思います。手動で作る以外に、簡単に作れる方法って無いでしょうか?


ありがとうございます!私のサイトはWordPressなんですけど、WordPressのプラグインでもXMLサイトマップって作ることはできますか?
例えば、All in One SEO Packとか…。


もちろんXMLサイトマップ作成に対応しているプラグインはたくさんあるわよ。
マイマイの使っているAll in One SEO Pack以外にもGoogle XML Sitemapsなんかもあるわね。プラグインの場合、WordPressと連動してページ追加時点でXMLサイトマップも更新してくれるものが多いので便利よ。


なるほどー!早速設定してみます。


XMLサイトマップに記載できる基本項目
XMLサイトマップには各ページ・ファイルの情報に関する下記のような項目があります。
対象ページのURL
・lastmod
最終更新日
・changefreq
更新頻度
例)weekly(毎週)・monthly(毎月)・yearly(毎年)・never(アーカイブページ)等
・priority
他のページと比べた優先度
例)1.0(重要)から0.1(重要でない)の間で設定
※Googleはpriority属性を現在は使用していません。
XMLサイトマップの項目は必ずしも全て埋めなくちゃいけないわけではないわ。
特にページの優先度や更新頻度等 正確に設定できないなら、書かない方がいいくらいよ。


そうなんですね。わかりました!
他に気をつけることはありますか?


XMLサイトマップに掲載するURLは、あくまでもクロールしてもらいたいURLにすること。
リダイレクトをしているページの場合は、リダイレクト先の正規化ページのURLを記載するし、LP等インデックスさせる必要のないnoindexページの場合は記載しちゃダメよ。


おぉ…サイト内の全ページを必ずしも載せるわけでは無いんですね!
あとは、XMLサイトマップってどれくらいの頻度で更新すればいいんでしょうか?


理想を言えば、ページの追加・更新に合わせてXMLサイトマップも最新の状態に更新されるのが一番よ。
ただ、だからといってページ更新に合わせて毎回リアルタイムでXMLサイトマップも更新しなくてはいけないというわけでは無いから気にしすぎないで。


わかりました。
でもサイトの最新状況とXMLサイトマップの内容があまりにかけ離れないように、更新は出来る範囲でマメにします!


XMLサイトマップをGoogleに知らせる
サイトマップを作成した際にはGoogle Search Consoleへの登録も忘れずに行うのよ!
詳しく知りたい人はGoogle Search Consoleの使い方の記事をチェックしてみて。


① Google Search Console>サイトマップにXMLサイトマップのURLを入力し「送信」
② インデックス「対象範囲」からXMLサイトマップに記載したURLが有効になっているかを確認
サイトマップから考えるSEO
サイトマップがSEOのためになぜ必要かわかって頂けましたでしょうか?
ポイントをまとめてみました。
- サイトマップにはHTMLサイトマップとXMLサイトマップがある
- XMLサイトマップはクローラー向けに設置
(HTMLサイトマップはユーザビリティ上必要であれば設置)
XMLサイトマップを作成することも重要ですが、
クローラーがXMLサイトマップを参照せずとも、サイト構造をもとにサイトページを理解できるのが理想です。
ただ、“クローラーにとってわかりやすいサイト構造”とは何かよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
サイト構造全体の課題をツールで確認する
そんな方におすすめなのがSEOファシリテーションツール「seoLOUNGE」です。
通常ツールを使ってサイト構造全体を整えるのは難しいとされています。
なぜならサイト構造は杓子定規に確認できるものでは無いからです。
ただし、seoLOUNGEであればあなたのサイト事情に合わせて
ディレクトリ構造・内部リンク構造等、クローラーに評価されやすいサイト構造に改善をすることが可能です。
その理由は、seoLOUNGEについてよりご確認ください。
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