モバイルフレンドリーとは?


どうしたの、マイマイ?


普段PCでサイトの更新をしていたから、スマホでの確認ってたまにしか出来てなかったんです。
スマホの画面サイズが違うと、サイトの見え方って全然違うなぁと思いまして。小さな画面で見ると結構見づらいサイトかも…。


なるほどね。Webサイトはスマホでの使い勝手、つまりモバイルフレンドリーかどうかがとても大事よ。


そうですよね。モバイルフレンドリーってよく言うけれど、どうやって確認していけばいいんでしょうか?


「モバイルフレンドリーテストツール」という、モバイルフレンドリーなサイトかどうか確認をするためのGoogleのツールがあるわよ。
モバイルフレンドリーとは、「モバイル端末で読みやすく使いやすいページであるか」ということよね。まずはモバイルフレンドリーを考える際には欠かせない「モバイルファーストインデックス」と「モバイルフレンドリーアップデート」について簡単に紹介するわ。


モバイルファーストインデックス
もちろん知っています!
いつモバイルファーストインデックスの通知が来るかヒヤヒヤして待っていましたもん。


あら…そうだったのね。
モバイルファーストインデックスが始まって以降、Googleがサイトページをインデックスする際にそれまでデスクトップ(PC)版を参照していたのがモバイル(スマホ)版を主に参照することになったのよね。Googleのリリースではこう説明されているわ。


“これまで、Google のクロール、インデックス、ランキング システムでは、主にデスクトップ版のコンテンツが使用されてきました。
そのため、その内容がモバイル版と大きく異なる場合、モバイル検索ユーザーに問題が発生する可能性がありました。
モバイル ファースト インデックスとは、モバイル版のページをインデックスやランキングに使用し、主にモバイル ユーザーが探しているものを見つけやすくすることを意味します。”
よく誤解されがちだけれど、モバイルファーストインデックスはランキング要素ではないことには気をつけてね。
Googleも“モバイル ファースト インデックスは、コンテンツのランキング方法ではなく、コンテンツの集め方に関するもの”と言っているのよ。


モバイルフレンドリーアップデート
Googleは2015年にモバイルフレンドリーアップデートを行ったときからずっと、モバイルフレンドリーなコンテンツであることを推奨していたのよ。


“Google は全世界でモバイル フレンドリー アップデートを開始します。
モバイル版の検索結果では、モバイル フレンドリーなページの掲載順位が引き上げられ、検索ユーザーは、小さなスクリーン上でも読みやすい、高品質で関連性の高い検索結果をより簡単に見つけることができるようになります。”
へー、2015年にもあったんですね!


そうなんですね!ちなみに、モバイルフレンドリーなページって具体的にはどういうページのことですか?


PCとスマホ・タブレットでは画面サイズが全然違うでしょう。
端末が変わってもページが読みやすいか・使いやすいかというポイントになるのは下記のような点よ。


モバイルフレンドリーページの特徴
- タップやズームなどをしなくてもテキストが読みやすい
- タップターゲットの間隔が適切
- 再生できないコンテンツが含まれていない
- 横方向へのスクロールが発生しない
モバイルフレンドリーに対応する方法
サイトページをモバイルフレンドリーに対応させる方法は、主に下記3つ。


① レスポンシブウェブデザイン
サーバーからどのデバイスに対しても常に同じ HTML コードを配信し、
CSS を使用して各デバイスでのページのレンダリングを変える設定方法
メリット
・URLが一つのため、管理がしやすい
・HTMLが一つのため、更新が楽
デメリット
・一つのHTML内であらゆる画面サイズから見やすいように設計する必要がある
② 動的な配信(ダイナミックサービング)
ページをリクエストするユーザー エージェントに応じて、
同じ URL で異なる HTML(および CSS)がサーバーから配信される方法
メリット
・URLが一つのため、管理がしやすい
・別のユーザーエージェントを気にせずに、ページのカスタムが出来る
デメリット
・CMS等で対応していない場合、更新が煩雑化する
③ セパレートタイプ
パソコン用 URL ごとに同等のモバイル向けコンテンツを配信する別の URL を用意する方法。
メリット
・別のユーザーエージェントを気にせずに、ページのカスタムが出来る
デメリット
・1つのページに対してURLが複数あるため、リダイレクトやcanonical設定は注意が必要
おぉ…どれがおすすめですか??


そうなんですね…なんでレスポンシブウェブデザインがいいんですか?


例えばPCユーザーには見せているけど、スマホユーザーには省略しているコンテンツやメニューがあったりするじゃない?
ソースがPCとスマホで別々だと、コンテンツやリンク量に差ができてしまうでしょ?
そうするとモバイルページの評価が正しくされずに、モバイルの検索順位に影響を及ぼしてしまう可能性があるの。


なんと!


でもレスポンシブウェブデザインならソースは一つだから、PCとSPとでリンクやコンテンツの量が減るということがないから評価が変わることなくモバイルファーストインデックスにも対応ができるのよ。


なるほど。ソースが一つということは編集も楽でいいですね。


モバイルフレンドリーテストツール
モバイルフレンドリーテストツールとは、
モバイル端末でのページの使いやすさをテストし、使いやすさをスコア化するGoogleの無料ツールです。
これがモバイルフレンドリーかどうか確認できるツールですね!


モバイルフレンドリーテストツールはサイト全体を検証するツールではなくて、入力するページ単位での検証になるから注意してね。


そうなんですね…!
でも、そもそもサイト内のどのページを検証したらいいかわからない場合はどうすればいいんでしょう…。


そんなときはGoogle Search Consoleのモバイルユーザビリティ画面を確認して。
エラーで検出されているページをテストしてみるといいわ。


なるほど!
それで、URLを入力するとどんな内容がわかるんでしょうか?


モバイルフレンドリーテストツールの使い方
① モバイルフレンドリーテストツールにアクセス
② 調べたいページのURL入力、「テストを実行」をクリック
③ 読み込み完了後、テスト結果が表示されます。
「このページはモバイルフレンドリーです」と表示されていれば原則問題ありません。
エラーの対処方法について、詳しくはこちら。
テスト結果の確認のしかた
さちこ先生、モバイルフレンドリーテストツールの確認画面で、「ページの読み込みに関する問題」というエラー表示みたいなのが出ているんですが、どうすればいいんでしょう?


ページの読み込みに関する問題はエラー表示として出やすいの。確認画面の他の項目について説明するわね。


モバイルフレンドリーテストツール確認項目
「このページはモバイルフレンドリーです」と表示される、もしくはエラー内容が表示される
② スクリーンショット
モバイル端末でのサイトページの表示内容
スクリーンショットに表示されるのは実際の端末で確認するのと100%同じではないので、詳細は実機でも確認してね。


③ HTML
Googleが読み込んだHTML内容
④ ページの読み込みに関する問題
下記2つの原因が考えられます。
1.ページにアクセスできない
なんらかの理由によりツールがページにアクセスできない
例)ネットワーク接続に問題がありサイトがダウンしている 等
2.ページに読み込めないリソースがある
ページで使用されているリソースの一部をテストツールが読み込めない
例)入力したURLが404エラーになっている
robots.txtでGooglebotをブロックしている
ログインユーザー限定の内容が含まれている 等
モバイルユーザビリティエラーの具体例
モバイルユーザビリティエラーが出た場合には、対処方法を確認するのよ。
今回はGoogleも推奨しているレスポンシブウェブデザインの場合の対応方法について紹介するわね。


① 互換性のないプラグインを使用しています
・ほとんどのモバイル ブラウザでサポートされていないプラグイン(Flash など)がページに含まれている
→HTML5 など、広くサポートされている最新のウェブ テクノロジーを使用してページを再設計
② ビューポートが設定されていません
・ページに viewport プロパティ(画面サイズに合わせてページのサイズ・スケーリングを調整する指示)が定義されていない
→meta viewport タグを設定
③ ビューポートが「端末の幅」に収まるよう設定されていません
・ページに固定幅の viewport プロパティが定義されているため、異なる画面サイズに合わせて調整することができない
→デバイスの幅とスケーリングに合わせてビューポートを設定
④ コンテンツの幅が画面の幅を超えています
・ページ上の語句や画像を表示するために横にスクロールをしなくてはいけない状態になっている
→画面幅に合わせて調整がされるようにCSS要素は相対的な幅と位置の値を使用
⑤ テキストが小さすぎて読めません
・フォントサイズが小さすぎて文字が読めず、モバイル ユーザーがピンチ操作をして拡大しなければならない
→viewport設定をし、画面サイズに合わせてフォントサイズを適切に調整する
・1 行あたりの文字数を 70~80 文字(英単語で約 8~10 語)にするのが理想
・テキスト ブロックの幅は約 10 語分に達するたびにブレークポイントを設定するとよい
⑥ クリックできる要素同士が近すぎます
・ボタンやナビゲーション リンクなどのタップ要素同士が近すぎるために、モバイル ユーザーが隣接する要素をタップせずに指を使って目的の要素をタップすることが容易にできない
→ボタンやナビゲーション リンクのサイズやスペースをモバイル ユーザーに適するように正しく設定
さちこ先生!ありがとうございます。
モバイルフレンドリーテストツールでまずはエラーをつぶしていきます!


そうね。ツールで確認することはもちろん、実際にモバイル端末で確認をすることも忘れないで!
例えば、モバイルフレンドリーテストツールでは、ページの読み込み速度を確認できないの。読み込み速度を確認したい場合は、PageSpeed Insights等の他ツールで確認してね。
(詳しくは『ページスピードってSEOの順位に影響するの?』の記事を見てみて。)


モバイルフレンドリーを強化しているなら
モバイルフレンドリーテストツールの使い方について理解頂けましたでしょうか?
スマホやタブレットのユーザーにもサイトを最適化したいと考えているWeb担当者様には
SEOファシリテーションツール「seoLOUNGE」がおすすめです。
seoLOUNGEの下記機能を活用すれば、よりサイト最適化を進めやすくなります。
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