最新版Google Search Consoleの使い方って?


今日も悩んでいるわね、マイマイ。
そもそもGoogle Search Consoleが何のためのツールかわかっている?何となく使っていたかもしれないけれど、まずはGoogle Search Consoleがどんなツールか理解しましょう。


Google Search Consoleを使ってわかるポイント
Google Search Console(サーチコンソール)とは、GoogleがWEBサイト管理者向けに無料で提供している検索におけるサイトのパフォーマンスを管理するツールです。
確認出来る内容は多岐に渡りますが、主に下記項目があります。
つまりGoogle Search Console は、自分のサイトがGoogleからどう認識されているかが分かるツールなの。
似たようなツールだと勘違いしている人も多いGoogleアナリティクスは、Google検索からの流入だけではなくて広告等の経路も含めたサイトの全体流入を確認できるもの。流入したページからのコンバージョン(CV)や離脱率など、ユーザーの動きを見ることができるのよ。
だからサイトに流入するまでの分析はGoogle Search Console、サイトに流入した後の分析はGoogleアナリティクスと考えるとわかりやすいかも。


なるほど…じゃあ、SEO担当の私はGoogle Search Consoleもきちんと見なきゃいけないんですね!


そう。ちなみにGoogle Search Consoleって、2015年まではウェブマスターツールっていう名前だったこと、マイマイは知ってた?たまに“ウェブマスターツールが…”って言う人もいるから気をつけてね。


ウェブマスターツールは聞いたことあります!たしか私が入社した年に名前が変わった記憶が…。でも、サーチコンソールの響きの方がかっこよくて好きです!


ふふ、さちこ先生もそう思うわ!それでは、早速Google Search Consoleのどこを見ればいいのか紹介していくわね。マイマイはもう登録済みだけど、まだ登録をしていない方はGoogle Search Consoleの登録方法を確認してね。


① 流入状況
検索パフォーマンスより、最長で過去16ヶ月間のGoogle検索からの流入状況を確認することができます。
確認できるのは、クエリの「クリック数」「表示回数」「CTR(クリック率)」「掲載順位」です。
クリック数/表示回数/CTR とは
さちこ先生!早速ですが、クリック数と表示回数ってどう違うんでしょうか?


マイマイ、そこは初心者が混乱しやすいところ。クリック数は、検索結果ページからマイマイのサイトをクリックして流入してきた回数のこと。表示回数は、クリックしたかどうかに関わらず検索結果ページでマイマイのサイトが表示された回数のことよ。
検索結果ページに表示されたうちどれくらいマイマイのサイトをクリックしたかという割合がCTR(クリック率)ね。


なるほどー!せっかく検索をされても私のサイトが検索結果の2ページ目にいて、ユーザーが1ページ目までしか見なかった場合には、表示回数に含まれないっていうことですよね。


そう。だから、表示回数と掲載順位を照らし合わせると、そのクエリの検索需要がどれくらいあるかもなんとなくわかるわよ。ただ、正確な検索ボリュームと同じというわけではないので目安として見てね。
あとは、Google Search Consoleで全ての表示クエリを確認できるわけではないの。一部除外されるものもあるので気をつけてね。


掲載順位 とは
了解です!掲載順位は検索結果ページで表示された順位で合っていますか?


マイマイ結構わかってるじゃない!そうよー。
今は検索をする場所によって、同じキーワードでも検索結果画面が変わるでしょ?それ以外にも、時間やデバイスなどによってマイマイのサイトの順位も変動しているはず。だからここで確認できる“平均掲載順位”はそれらの平均の順位が算出されているの。


へー!そういう意味だったんですね。同じキーワードを検索していても、検索条件が違えば私のサイトも同じ順位に表示されるとは限らないっていうことですよね。


流入が多い/改善できるクエリを確認する
検索パフォーマンスではクリック数が多い順にクエリが並んでいるため、サイトの流入に寄与しているワードを確認することができます。
他にも、「表示回数」「CTR」「掲載順位」などの項目をクリックすれば「表示回数が多い順」などに並び替えることが可能です。
同じ項目名をもう一度クリックすると少ない順に並び替えられます。
検索パフォーマンスは、SEO改善のヒントがたくさん見つけられる機能よ。例えば表示回数は多いのに、クリック数が少ないクエリは流入を取りこぼしている可能性がある。マイマイ、その場合どういう原因が考えられると思う?


せっかく上位に表示されているのにクリックしたくなるようなタイトルじゃない、とかでしょうか?


そう!そんな風に考えたら、CTRと掲載順位を確認してみて。
マイマイの思った通り掲載順位が高くてCTRが低いようであれば、対象ページのタイトルやディスクリプションを変更してCTR改善をしていったほうがいいわね。
他には、掲載順位が低いにも関わらず表示回数が多い場合もあるの。その場合は、検索ボリュームが大きいいわゆるビッグワードの可能性が高いわね。検索される回数が多い分、順位が低くても表示回数が多いというわけ。順位を上げることができれば、さらに表示回数・クリック数が増えていくわね。


流入が多い/改善できるページを確認する
クエリ軸ではなくページ軸でクリック数や表示回数等を確認したい場合は、タブを「クエリ」から「ページ」に切り替えましょう。
見たいページのURLをクリックし、「クエリ」のタブをクリックすると対象ページがどのようなクエリで流入を集めているか確認することができます。
国別/デバイス別の流入状況を確認する
他にもタブを切り替えれば、国別やデバイス別の表示回数・クリック数等もわかるわよ。
国別の流入状況は、日本にいるユーザーがターゲットのサイトであれば、ほとんどが日本からの流入になるはずね。
モバイルとPCでは、同じページだとしても表示クエリや平均掲載順位・クリック率が同じだとは限らないの。だから、デバイス別に流入状況を確認してみるのもいいわよ。


私のサイトはモバイル流入の割合が多いんです!デバイス別でも確認をしてみます。


期間で比較をする
さちこ先生!上司に毎月の流入状況を報告するときに、先月と比べてどうだったかも報告したいんですが、その場合はどうすればいいでしょう?


その場合は期間>比較から比較したい期間を設定して。クリック数・表示回数・CTR・掲載順位それぞれ1つの項目だけであれば、比較した期間の差で並び替えることもできるの。
つまり、先月に比べて平均掲載順位が下がった順でクエリを確認できたり、クリック数が増えた順でページを確認できたりするってわけ。
これらのデータはCSVでも出力できるから、エクセルなどで自分の好きなように管理することもできるわ。


おー並び替えもできるのは便利!流入が増減した原因を調べたいときにいいですね!


② インデックス状況
インデックス>対象範囲では、サイト内のページがGoogleにインデックスされているか確認することができます。
対象範囲で確認するポイント
→エラーの原因
・有効(警告あり):インデックスに登録されているが問題がある
→警告ありの原因
・有効 :正常にインデックスされている
→意図しないページがインデックスされていないか
・除外 :何らかの理由でインデックスされていない
→除外理由・必要なページが除外されていないか
へーこんな機能があったんですね。イ
ンデックスされているかは、毎回“site:ドメイン“で検索して確認していました。


site:コマンドは対象のページ数が少なければ、簡単に確認ができてとても便利よね。でも、Google Search Consoleであればサイト全体のインデックス状況がわかるの。
Googleからの流入を増やすためには、そもそも対象ページがGoogleにインデックスされてなくちゃ意味がないでしょ。しかもGoogle Search Consoleだとなぜインデックスされていないかが確認できるから、改善もしやすいのよ。インデックスから除外される原因は下記のようなものが挙げられるわ。


インデックス除外される場合の主な原因
重複するページが他にあり、正規化設定がされていないため。Googleは、このURLを正規ページとして判断していない。
・「クロールエラー」
クロールをした際になんらかのエラーが発生した。
・「noindex タグによってブロックされました」
Google がページをインデックスに登録しようとしたときに noindexタグを検出したため、インデックスに登録しなかった。
除外される場合でも、意図的なものであれば問題ないから、対象となるURLごとに原因を確認して。
修正を行った場合には、URL検査から“インデックス登録をリクエスト”を送信。ただ、反映に時間がかかるときもあるからそこはGoogleにお任せしてね。


除外されているからってやみくもに慌ててはダメですね!きちんと該当理由を確認するようにします。


特定のページを確認したいときには、URL検査
ちなみに、新しく追加したページがインデックスされているか確認したい場合はどうしたらいいんでしょう?この一覧から探すのも面倒なんですが…


個別のURLごとに確認するときには、先ほど紹介したURL検査が便利。Google Search Consoleのページ最上部の検索欄に調べたいURLを入れればインデックス状況がわかって、エラーの場合にはその理由まで確認できるの。


そういえば、いろんなURLの隣に虫眼鏡マークの表示が出てくることがありました!URL検査という機能だったんですね。


そう、URLをマウスオーバーして出た虫眼鏡マークをクリックしても、URL検査がそのまま開始できるようになっているわ。
ちなみに、インデックス状況を正確に把握するために、インデックス>サイトマップから、sitemap.xmlはあらかじめ送信をしておいてね。


③ リンク状況
外部リンク
自分のサイトが外部サイトからどのようなリンクをされているか確認したい際には、リンク>外部リンクを見ましょう。
サイト内でリンクを多く集めているページ
・上位のリンク元サイト
サイトに多くリンクをしているリンク元サイトのドメイン
・上位のリンク元テキスト
リンクをされるときによく使われているアンカーテキスト
Google Search Consoleが全ての外部リンクを検知しているわけじゃないから、これが全てだとは思わないでね。逆に、今は消されているリンク元のページが表示されたままになってしまうこともあるの。でも、マイマイのサイトに対してどんなリンクがされているかは大体把握できるわ。


どんなリンクをされているかって見るのは面白いけれど、SEO上どういう意味があるんでしょうか?


マイマイ、そんなことも知らずにいたのね…外部リンクはGoogleがサイトを評価する際の大事なポイントの1つ。Googleは、いいサイトからリンクをされているサイトもまたいいサイトであるという考えなのよ。


なるほど…。じゃあ、よくないサイトからリンクをされていたら、私のサイトまで悪い評価を受けるということですか?


ううん、基本的には大丈夫なことが多いわ。サイトを運営していると、普通よくわからない外部リンクって増えていくものだから、Googleも無効化するようにしているの。
ただ、不当に順位を上げる目的で設置されたリンクと判断された場合は、あとで説明する手動による対策の対象になるので要注意よ。


内部リンク
リンク>内部リンクでサイトの内部リンク本数を確認することができます。
「↓」をクリックすると内部リンク本数が少ない順に、対象のページが並び替えられます。
ここでは、大事なページに内部リンクが集約されているかを確認するといいわ。
大事なページなのに内部リンク数が極端に少なかったり、逆に重要じゃないページに内部リンク数が極端に多かったりする場合は、内部リンク構造に問題がある可能性が高いわね。


そうやって確認するんですね!内部リンク構造を見直すきっかけが掴めそうです。


④ エラー状況
モバイルユーザビリティ
「有効」は問題無いですが、「エラー」になっているURLはエラー検出理由を確認し、対処しましょう。
エラーの理由をクリックすれば対象のURLも確認できるんですねー。ユーザビリティについても教えてくれるなんて便利!
ここも特にページを新しく追加したときには、確認するようにします。


手動による対策
手動による対策は、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反しているとGoogleに判断された場合に、対象ページとその理由を確認できる機能です。
これはわかります!いわゆるペナルティを受けていないかの確認ですよね。


そう。通常Googleはアルゴリズムでサイトを評価し、それに合わせて掲載順位を決めているんだけど、Google側の目を通して低評価を受けることが“手動による対策”よ。
普通にサイトを運用していればまずこの通知を受けることは無いと思うけれど、定期的に確認はするようにしてね。


急激に順位が下がったり、自分のサイトのインデックスが消えたりしたら、要チェックですね!そんなこと起きないのが一番だけど…


そうね、念のためだけれど解除方法も教えておくわね。手動による対策を受けた場合はその理由が必ず明記されているの。例えば、不自然なリンクや他サイトからのコピーコンテンツなどがそれに当たる。
まずはGoogleからの指摘に対して、不自然なリンクを削除する・コピーコンテンツを削除もしくはオリジナルなものに差し替える等対応をして。指摘された原因が解消されたら手動による対策から再審査リクエストを送信。このときGoogle側に今後は問題無いと判断されやすいように、経緯や対応した内容を丁寧に書くのがポイント!これでGoogleが問題無いと判断をすれば手動による対策は解除されるわ。


ありがとうございます!これだけのデータを確認できるなんて…!Google Search Consoleがどれだけデータの宝庫かよくわかりました。


Google Search Consoleを使いこなすの自信が無いなら…
Google Search Consoleは、サイトがどうGoogleに認識されているか・Google検索からの流入状況を確認できるツールということをわかって頂けましたでしょうか?
SEO担当者にとって、Google Search Consoleがマストなツールであることは間違いありません。
ただ、今回ご紹介した機能をもとにサイトの改善を進められるかは“WEBサイト担当者の方の頭”にかかっています。
Google Search Consoleはデータを提供してくれるツールであって、課題点や改善点を教えてくれるツールではないからです。
『SEOの分析に時間をかけられない』『うちのサイトの場合どこを改善すればいいのか専門家に教えてほしい』という方には、
SEOツール『seoLOUNGE』がオススメです。
seoLOUNGEは、ツールの裏側にいるプランナー(人)が実際に分析した結果を確認できるツールです。
キーワード分析=サイトの集客上の伸びしろから、サイトの内部分析=サイトの具体的な課題点・改善策までわかってしまうのです!
詳しい機能や、使い方は下記ページを確認してみてください。
関連記事
隠しリンクとは、Webページ内において、「ユーザーの目には見えない(見えにくい)けど、検索エンジンのクローラーだったら理解できる」というかたちでリンクを埋め込むスパム行為です。ここではそんな隠しリンクについて解説します。
「SEOについて知りたい!」と思うのであれば、SEOに関連する資格を取得するのも1つの手段です。知識を体系的に学べたり、SEOの基礎を学べたりします。こういった資格を通して体系的に基礎知識を学んだ上で、最新のSEOに触れることでよりステップアップできるはず!ここではSEOに関連する資格について見ていきます。
SEO効果を考えるうえでタイトル(titleタグ)の付け方は非常に重要です。例えば、ページの内容を簡潔に伝えるタイトルにしたり、タイトル内に施策キーワードを入れたりしたほうがよいでしょう。ここではSEOにおける効果的なタイトルの付け方について見ていきます。
アンカーテキストとは、他のWebページへリンクする際に表示する文章のことです。ユーザビリティの観点から考えても、SEOの観点から考えても非常に重要になりますので、リンク先の内容がすぐに理解できるように正しく設置しましょう。
よく読まれている記事
まだデータがありません。
う~ん、Googleアナリティクスはなんとなくわかるけれど、Google Search Consoleっていまだに使い慣れないんだよなぁ。正直SEO担当になるまであんまり確認してなかったし…どうやって使っていけばいいんだろう。